戒律を支えた
祖師たち
飛鳥時代
- 鑑真【688~763】
- すべてはこの高僧からはじまった。
本場の一流人物が、地位を棄てて、日本へ伝道。
飛鳥時代
律宗
奈良時代
- 最澄【767、⼀説766〜822】
- 「守られなければ意味がない」。
戒律思想の発想転換。
奈良時代
天台宗
平安時代
- 空海【774~835】
- 「密教でも戒律は守ってこそ」。
本場インドへのまなざしを用意。
平安時代
真言宗
- 法然【1133~1212】
- 実は授戒の専門家。
「念仏だけで救われるけど、生き方の指針である【戒】はあり」
平安時代
浄土宗
- 俊芿【1166~1227】
- 「日本では無理。やはり本場で学ばないと」。
33歳にして中国・南宋に渡った学究の徒。
平安時代
真言宗泉涌寺派
- 親鸞【1173~1263】
- 「こんな世の中だからこそ」。
現世を見据えた肉食妻帯の決意。
平安時代
浄土真宗
鎌倉時代
- 覚盛【1194~1249】
- 「鑑真の再来」。蚊も殺さない人格者。
鎌倉時代
律宗
- 道元【1200~1253】
- 「持戒梵行は、すなわち禅門の規矩なり」。
戒律は基本の基。
鎌倉時代
曹洞宗
- 叡尊【1201~1290】
- 弟子沢山の大社会福祉事業家。
諡号は興正菩薩。偉大なるフェミニスト。
鎌倉時代
真言律宗
- 忍性【1217~1303】
- 社会福祉事業遂行能力は師・叡尊以上。
叡尊いわく、「慈悲ガ過ギタ」。
鎌倉時代
真言律宗
- 日蓮【1222~1282】
- 「末法無戒」。法華経信仰こそが唯一の戒。
「細かいことはいいんだよ」
鎌倉時代
日蓮諸宗
- 凝然【1240~1321】
- 現代でも通用する仏教史概説『八宗綱要』の著者。知る人ぞ知る大学者。
鎌倉時代
華厳宗
桃山時代
- 明忍【1576~1610】
- 近世の戒律復興はこの高僧から。
中国に渡ろうとして夢果たせず、道中の対馬で病没。
桃山時代
真言宗
江戸時代
- 慈雲【1718~1805】
- サンスクリットまで学んだ本格派。大坂商人のバイブルの著者。
「片手にそろばん、片手に十善法語」
江戸時代
真言宗