2022年7月、安倍元首相が演説中に銃撃され、亡くなられました。
安倍元首相を追悼するために、今年の秋に「国葬」を行うことが、政府より発表されましたね。
総理大臣経験者の国葬は、55年ぶりで、安倍元首相で2例目とされています。
この記事を読まれている方はこのような疑問をお持ちではないでしょうか。

国葬ってどういうもの?
今までどんな人が国葬をあげてきたの?
これまで国内で、国葬が執り行われた人物をまとめていきます!
- 国葬儀について
- 歴代の国葬が行われた人物
国葬儀とは?
演説中に銃で撃たれ亡くなった、安倍元首相の国葬を執り行うことが、政府より発表されました。
国葬とは、一体どんなものなのでしょうか?
国葬とは‥
国家の儀式として、国費を持って行われる葬儀のこと。
国の儀式なので、国葬は国家が喪主となりますね。
対象となるのは、国家に功労のあった人、国家に貢献した人などで、日本では、天皇をはじめとする皇族関係が主な対象者となるようです。
他にも、総理大臣経験者など、国家に対して功績を残した人が対象になる場合もあります。
戦後、国葬に関する法律である「国葬令」が廃止されたことにより
実は日本では、厳密な意味での国葬は、現在は執り行われていません。
戦前の国葬と戦後の国葬は少し異なるのですね。
近年では、国費だけでなく遺族や国民有志も主催者に加わる「国民葬」や、総理大臣経験者の葬儀は、内閣と所属政党などによる「合同葬」が主流となっているんです。
国民葬とは‥
国費だけでなく遺族や国民有志も主催者となって執り行う葬儀
国葬と国民葬の明確な違いはない
合同葬とは‥
内閣と所属する政党が、合同で主催となって執り行う葬儀
そんな中、1967年には、吉田茂元首相の国葬が行われました。
総理大臣経験者の国葬は、吉田茂元首相が戦後初となります。
戦後、国葬が執り行われた唯一の例が吉田茂元首相。
— あんかけナポリ (@napori_ankake) July 11, 2022
佐藤内閣にて閣議決定がなされ、憲法の兼ね合いから宗教色を薄めた形での国葬として1967年10月31日、日本武道館にて執り行われた。
安倍晋三元首相の国葬を心から望みます。 pic.twitter.com/PAUNGbr3w5
そして今回、安倍元首相の国葬は、吉田茂元首相から実に55年ぶりで、2例目となるんです。
それほど、安倍元首相の、国家への貢献度が高いということでしょうか。




日本で国葬された人物は誰?国葬された歴代総理大臣とは
国内において、首相経験者の国葬は55年ぶり、さらには、安倍元首相で2例目となります。
これまで日本で国葬が執り行われたのは、1878年の大久保利通をはじめとし、歴代天皇や皇族関係者・軍人など、計29人います。
その中から、5人の歴代総理大臣を、まとめていきます。
伊藤博文(いとうひろふみ)
初代内閣総理大臣である、伊藤博文の国葬は、1909年に執り行われました。
明治時代、4回(初代・5代・7代・10代)にわたって、内閣総理大臣を務めたことでも知られていますね。
山縣有朋(やまがたありとも)
2回(第3代・9代)にわたって、内閣総理大臣をつとめた山縣有朋の国葬は、1922年に執り行われました。
松方正義(まつかたまさよし)
2回(第4代・6代)にわたって、内閣総理大臣を務めた松方正義の国葬は、1924年に執り行われました。
西園寺公望(さいおんじきんもち)
2回(第12代・14代)にわたって、内閣総理大臣を務めた西園寺公望の国葬は、1940年に執り行われました。
吉田茂(よしだしげる)
5回(第45代・48~51代)にわたって、内閣総理大臣を務めた吉田茂の国葬は、1967年に執り行われました。
第二次世界大戦後、皇族以外で国葬が行われたのは、吉田茂元首相が初めてとなります。
合同葬が執り行われた人物
さらに、近年主流となっている「合同葬」が執り行われた、主な歴代内閣総理大臣はこちらです。
2000年 小渕恵三
2006年 橋本龍太郎
2007年 宮沢喜一
2020年 中曽根康弘
一番最近では、3回(第71・72・73代)にわたって、内閣総理大臣を務めた中曽根康弘氏の合同葬が、2020年に執り行われましたね。
まとめ
2022年の秋に、安倍元首相の国葬を執り行うことが、政府より発表されました。
国葬とは、国家の行事として、国費で執り行う葬儀のことで、国家に功績を残した人が対象となります。
戦後、国葬に関する法律が廃止されたため、現在は厳密な意味での国葬は行われていません。
近年では、総理大臣経験者の葬儀は、内閣と所属政党が共催で行う、合同葬が主流となっているようですね。
戦後で初めて、総理大臣経験者で国葬が行われたのは、吉田茂元首相です。
安倍元首相は、それ以来55年ぶり2例目の、総理大臣経験者の国葬となります。
総理大臣という大きな役割を、戦後歴代最年少、さらに歴代最長の在任期間務めた安倍元首相は、それだけ国家に大きな貢献をしたということですね。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。